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当ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
このサイトは、「一銀工芸舎(いちぎんこうげいしゃ)」と称します、主に純銀などで製作された、大人の男性向けアクセサリーをご紹介するページです。
ことのはじまりはある贈り物からでした。
…ある日、就職が決まり、遠くへ引っ越すことになった知人へのプレゼント用にと、 小物のアクセサリーを探したのですが、男性向けのアクセサリーは種類が少なく、 フォーマルには向かない若者向けのデザインや、 ブランドネームの載ったゴテゴテしたものばかりで、 なかなかいいものが見つからない。
ごあいさつ
ABOUT
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鍍金(めっき)と無垢(むく)について
鍍金は世の中に欠かせない、大変素晴らしい技術です。
古くは鎌倉の大仏を、貴重な金でコーティングするために用いられた歴史ある技です。装身具の製作に用いることで、より多くの方に流行を楽しんでもらうために、少ない材料で丈夫な製品をたくさん作ることができます。
しかし、経年変化や使用中につく傷から、薄くコーティングした層がはがれてしまい美観や機能を損なうことがあります。
こすれたりぶつけたりする機会が避けられない装身具の製作に鍍金を用いた場合、長年使い続けた時に、これが一つの欠点になりえます。
一方、無垢材は鍍金のような層がないので、削ったり磨くなどして手入れをすれば、元の輝きを取り戻すことができます。
「箔をつける」、「めっきが剥げる」という言葉もありますが、これはどちらが優れているということではなく、目的のために必要な技術や手段が違うとということ。あくまで好みの問題だと思います。
私たち一銀工芸舎の作品は、流行に関わりなく、末永くお使いいただきたいとの願いを込め、飽きの来ないベーシックでシンプルなデザインを大切なテーマとし、それを支えるための土台として、無垢材を用いています。
無垢材とシンプルなデザインの組み合わせこそ、一銀工芸舎の作品が、一生モノとして使われるために、最も相応しい組み合わせなのではないかと考えています。
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― そこで、
ないものは作る。
英国製のネクタイピンを参考に、オリジナルの銀製タイピンを製作したのがはじまりでした。プレゼントした知人の評判が思いのほか良かったため、より良いものをと勉強し始めたのが十数年前。
最初はほんの些細なきっかけではじめた趣味でしたが、銀製品の奥深さ、その輝き、深い魅力にすっかり引き込まれてしまいました。
参考文献などをひも解き、手を動かして勉強を進めるうちに、 一体どこまで実現できるのか、試してみたくなり、 さらに、もっとたくさんの方に見ていただきたいという欲求を抑えきれず、 このような体裁となりました。
ついては、ほんのひととき、本ページをご覧くださった皆様と一緒に、 純銀の持つ柔らかな光沢や、独特の風合いを共有できれば幸いです。
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